EasyToon(イージートゥーン)初級講座



+ LESSON-1 +

画面の大きさを決めよう


+ GIFの大きさと再生速度 +

GIFは画面が大きいと、パワーのないパソコンで再生した場合
動きがだんだんスローになってしまいます。
枚数が多く早い動きで魅せたい作品は、画面は小さくしましょう。
逆に枚数も動きも少ない作品なら、画面は大きくても大丈夫です。

 


画面の大きさはEasyToonを起動したとき、最初に表示される画面で設定します。




このままOKを押したとき(160×120)は、この大きさとなります。



この大きさなら、1000枚以上描いて高速で動かしても、まず遅くなりません。
ぐりぐり動かしたい方にオススメのサイズと言えます。


ただ、やはり少し小さいですし、キャラのアクションで魅せたいとか
ミサイルやビームによるハデな戦闘シーンを描くには不向きとも言えます。


個人的には、最近のパソコンは性能も良くなってますから
もっと大きいサイズでも良いと思っています。



参考サイト
ハデなアクションで有名なTATSUBON氏の、この作品
『300×150サイズ』で作られています。



画面の大きさを変えず、そのままOKをクリックしたら、下のような画面が出ると思います。


この白い四角の部分に絵を描くのですが・・・

すぐ上で、『このままOKを押したとき(160×120)は
この大きさ↓となります』、となっていたのに


ずいぶん絵を描くスペースと大きさが違いますよね。

これは絵を描くスペースが拡大されているからです。
右上の『倍率』というところが、2になっていると思います。
つまりこの絵を描くスペースは、倍に拡大されているのです。
ためしに、倍率の数字を変えてみて下さい。

もちろん個人差はありますが、通常は2倍で描くのがやりやすいと思います。




+ LESSON-2 +

絵を描いてみよう


+ EasyToonとの付き合い方 +

こういうソフトは、機能のすべてを把握しないと使えない
なんてことはありません。
『パソコンは習うより慣れろ』と、よく言われますが
うだうだ考えるより、実際に使ってみるのが上達への一番の早道です。

もし間違えてクリックして絵が変になっても
アンドゥ機能(直前にやった操作を取り消し、元に戻す)がありますから
とにかく恐れずやってみましょう。

また、ボタンの基本的な機能は、そのボタンにカーソルを合わせれば
画面の左下部分に表示されます。
 


まずは例題として、 『ネコがシッポを振るアニメ』 を作ってみましょう。

画面下の白い四角の部分に、ネコの絵を描いてみて下さい。


エンピツの絵を押さえた状態で、左クリックで描き、右クリックで消去されます。

線の太さは、それぞれ『ペン』と『消ゴム』のところの数字で調整できます。

マウスでも描けますが、ペンタブ(ペンタブレット)という入力機器を使うと
普通にお絵描きするのと同じ感覚で描けるため、便利です。


さて、こんなの↓が描けましたか?


「どこがネコなんだ!」という意見は却下!


次に、トーンを使ってみましょう。

塗り潰しパターンを適当に選び、コップから水が漏れている絵を押さえた状態で
塗り潰したい所をクリックしてみて下さい。

思った柄にならなかったら、アンドゥ機能(Ctrl+Z)を使ってやり直しましょう。

また、塗り潰しパターンのどれかを押した状態で、エンピツを押して描くと
そのトーン柄で線が描けます。




気に入ったネコちゃんが描けたら、次のLESSONへ



+ LESSON-3 +

絵を動かしてみよう

さて、いよいよアニメ化です。

画面の右下に『1/1』という数字が出ていると思います。
これは全体のコマ数が1個で、今その1個目を表示しているよ、という意味です。


次のフレームボタンを、押して下さい。
右下の数字が『2/2』になり、画像の色が少し青っぽく変わったはずです。


これは全体のコマ数が2個となり、今2個目を表示しているよ、という意味です。
また、画像が少し青っぽい色に変わったのは、『これは前のコマの絵ですよ』という意味です。

ここで、前のコマの絵を参考にしながら次のコマの絵を描くわけですが・・・
今回の例題では、『シッポを振る』アニメとなっています。
わざわざ、また体を全部もう一度描くことはありません。

前のフレームボタン
を、押して下さい。

画像の色が黒に戻ったら、Ctrl+Cを押して画像をコピーします。
そしてまた
を、押して次のコマに戻り、Ctrl+Vを押して貼り付けて下さい。

2コマ目の画像も黒くなったらOKです。
シッポを書き換えましょう。




これだけでもシッポを振る動きにはなりますが
少し寂しいですから、さらに同じ調子でもう一枚描きましょうか。(^_^;




これでシッポを振り上げる動きが描けました。

ちょっとここで、もう一度 前のフレームボタンを、押してみて下さい。



ご覧のようにEasyToonでは
前のコマの絵が、薄い青色
今のコマの絵が、黒色
次のコマの絵が、薄い赤色

で表示されます。

これは基本として覚えておいて下さい。

(前と次のコマを表示したくないときは、それぞれの「フレームを表示」ボタンをクリック)


さて、今の各コマの状態は
一枚目:シッポが下
二枚目:シッポが中
三枚目:シッポが上
となっています。

振り上げたシッポを下ろすときの中間の絵は、二枚目の絵を代用しますから
二枚目を四枚目にコピーして下さい。




これで、絵は完成です。
とりあえず、再生ボタン
を、押して動かしてみましょう!

もし画面が点滅するようなら、どこかに空白のコマがあります。
探して削除しましょう。


!!注意!!
貼り付けるとき、Ctrl+Vを押して画面にその絵が出てきたときは
まだ貼り付けは完了していません。(まだ動かせます)
どこかを押して確定しないと、再生ボタンを押しても見えません。




こんな風に動いて見えたら、次のLESSONへ



+ よくある質問コーナー +

初めてアニメを作ったとき、
「絵を描いて再生したら、逆から再生されてしまう」
という方が、たまにおられます。

これは絵を描いた後、次の絵を描くときに
「次のフレーム」ボタンではなく、「新規フレームの挿入」ボタンを
押しているのだと思います。

「次のフレーム」ボタンは、その絵の『後』にコマを追加し、
「新規フレームの挿入」ボタンは、その絵の『前』にコマを追加します。

これを間違えると、逆再生となってしまいますから注意して下さい。

 



+ LESSON-4 +

動きの速さを調整しよう

次に動きの早さを、設定しましょう。

今、各コマのインターバルというところの数字が『0』になっていると思います。

『表示』の『GIF設定』を開いてみて下さい。
『全体のインターバルの値』というのが出て、『20』となっていると思います。

各コマのインターバルが『0』のときは、この数字が使われます。

ためしに、この数字をいろいろ変えてみて下さい。



インターバル『6』



インターバル『100』



+ インターバルについて +

インターバルの単位は、1/100秒です。

ですから100と入れると1秒間、
1000と入れると10秒間、そのコマを表示します。

ちなみにWeb上で見るとき(IEで再生するとき)の最速は6なので
5以下にしないようにして下さい。
Web上で見ると、逆に遅くなります。
 

タイトルとか、最後の作者名の表示のコマとかなどを、他と違う時間で表示したいときは
そのコマを表示して、右上にある『インターバル』の項目の数字を変えて下さい。

そこに数字が入っていると、その数字が優先されます。




+ LESSON-5 +

GIFを完成させよう

これで、GIFの元データは完成です。

とりあえず、『ファイル』の『名前を付けて保存』をしましょう。
拡張子が『ezt』のファイルが出来ます。

ですが、これをWebにアップしても見えません。
Webで公開するなら、GIF形式で出力しないといけないのです。

『ファイル』の『エクスポート』にある『GIF形式でエクスポート』をやって下さい。
これでGIFの完成です。



+ eztファイルについて +

eztファイルはEasyToon専用のファイルです。

GIFが完成したら、もういらないと捨ててしまう方もいますが

GIFを直接eztファイルに戻すことは出来ませんから
後で修正するときのことを考えて
GIFが完成しても、eztファイルを残しておくことをお勧めします。


2007.05.07公開の、EasyToon「だれだわんバージョン」VER2.50以降は
GIFファイルを直接読み込めるようになりました。
 


また、GIF形式で出力するとき、大きさを変えることも出来ます。

『表示』の『環境設定』で、『GIF縮小出力』という欄に2〜4の数字を入れると
それぞれ、1/2〜1/4サイズに縮小されてGIFが完成します。

ただ、トーンを使っていると、縮小するとどうしても潰れます。
縮小出力を前提にして描く場合は、薄いトーンを使うなどコツがいるかもしれません。




『1/1』出力



『1/2』出力



『1/3』出力



『1/4』出力


おめでとうございます!
これであなたはもう、基本的なGIFアニメが作れるはずです。
次のステップに進みましょう。



+ EasyToon 中級講座へ +



+ 初級講座 まとめ +


 GIFの画面の大きさ設定は、最初の画面

 エンピツの絵を押さえた状態で、
  左クリックで描き、右クリックで消去
  線の太さは、『ペン』と『消ゴム』のところの数字

 やり直したいときは、アンドゥ機能(Ctrl+Z)

 前のコマの絵は、薄い青色
 今のコマの絵は、黒色
 次のコマの絵は、薄い赤色

 画像コピーは、Ctrl+C
 貼り付けは、Ctrl+V

 動きの早さ設定は、インターバル

 GIF形式で出力するのは、
  『ファイル』→『エクスポート』→『GIF形式でエクスポート』

 


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